スマホ/iPhone アスペクト比/ターゲット端末/普及端末の画面の大きさと画角について | デジマースブログ
新しいiPhone SE(第3世代)2022年モデルの発表があり、iPhone8までの画面画角(アスペクト比)を保つこの比率の画面を利用し続ける利用者を増やしそうです。
最新の発表データ(参照「MMD研究所」調べ)では、
2020年モデルのiPhone SE(第2世代)は、最多の17.8%で、iPhone利用者の5人に1人が使用しており、
同じ画角(アスペクト比)のiPhone8以前の機種の利用者と合わせると、iPhone利用者の約半数がアプリやサービスを利用する際の画角となっています。
したがって、この画角の利用シーンを考慮する必要があり、10万円超えの高額iPhoneの売り上げが伸び悩む中、グローバルに低価格モデルの販売促進を進めるアップルの戦略からも、iPhone SE(第3世代)2022年モデルは確実に売り上げを伸ばす想像ができるでしょう。
iPhone SE(第3世代)2022年モデルの画面サイズ
それでは、iPhone SE(第3世代)2022年モデルの画面サイズをみていきましょう。
ハイエンド端末と比較して、高さの情報が少なく、この端末を使用する人の体験が違うことが分かると思います。
情報量の面積が違うため、同じ構成の情報を載せることで表示範囲に違いが出てしまいます。
それでは、サービスの情報を載せるとどうなるでしょうか。
ファーストビュー内:重要要素の見切れ
一般的な情報構成を載せてみましたが、情報のすべて見ることが出来ず、登録遷移のボタンを表示するために1アクションのスクロールが必要です。
固定広告を載せるとさらに状況は悪化し、居心地の悪い体験になってしまっています。
サービス構成を設計する立場の方は、情報に非常に敏感で、自身の使用するモバイル端末の買い替えも速い故、この「端末格差」の意識が生じる傾向にあります。
グルーバルな販売戦略では、Android勢に対し、Appleは特に低価格帯の端末を利用しない(利用したくても高額で手が出せない)層への販売促進を強めている状況があり、iPhone SEを投入しています。
一般的なスマートフォンはどのような画角傾向なのかは、常に意識してユーザビリティと合わせて考えていく必要があります。
アクティブ端末の画角を考慮
しかしながら注意が必要なのは、アプリケーション目線で、ターゲットが使う端末の傾向も設定する必要があることです。
それは、
アプリケーションを能動的に調べて使う利用者層は、情報に対して貪欲な傾向を持ち合わせているからで、
サービスを設計する際のターゲットは、
アーリーマジョリティー(前期追随者)なのか、
レイトマジョリティ(後期追随者)なのか、
ラガード(遅滞者)であるのか、ターゲットが使用するターゲット端末も見極める必要があり、
ある特定の画角を「切り捨てる」判断も出てくるからです。
さいごに
3年後、5年後、利用者の端末の画角はどう推移していくでしょうか、
一部でニッチな2画面端末も登場していますが、コスト面で普及モデルになることは考えにくく、
対して、大きい画面、小さい画面、胸ポケットに入る端末など様々な需要はこれからも求められていきます。
そして、その時々で、サービス設計者にも、適切な普及端末、ターゲット端末への意識と配慮による重要な判断が求められていくでしょう。
それでは次回も、サービスUX設計に関係した話題をします。
以上、デザインに関わっているデジマースのネモトでした。
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